藤原春香（ふじわらはるか）

関西学院大学法学部2回生

『あの厳しい指摘や叱咤がなければ、私たちは何も変わらないままだった』

議員 インターンシップに参加しようと思ったきっかけ

　私は法学部政治学科に所属しているのですが、以前は、“政治家”というものは私たちからは遠い存在のように感じていまいた。しかし、政治家の活動は、実際には私たちの生活に直接的に影響してくるわけで、政治家をもっと身近に感じることができたら、政治をもっと自分に近いものとして感じられるのではないかと思っていました。
　そんな中、一枚の「議員インターンシップ」のビラを受け取りました。それを見て、普段であれば直接的に関わることの少ない政治家が、実際やっている活動を自分の目で見ることで、“政治”や“政治家”をもっと身近に感じることができるいい機会だと感じました。学生のうちにしかできないことをやりたい、いろいろな人たちと接し、考えを聞くなかで、自分のものの見方や意識を広げ、自分を成長させたい、という想いも加わって、議員インターンシップに参加することに決めました。

実際に議員 インターンシップを経験して

　議員さんの活動を間近で見ることのできる機会はそうないし、やるからには２ヶ月間で学べることはできる限り学び、少しでも多くのことを吸収したいと思い、私は春休みの２ヶ月間のほぼ毎日と言っていいくらい、くりやまさんのもとに通いました。
　インターン生の私たちは最初、本当に未熟で、始まった頃はくりやまさんについていくだけで精一杯でした。やらなければいけないことが毎日たくさんあって、毎日多くの情報が入ってきて、それを消化するのに必死でした。
　「(５段階で言って,)３の仕事は出来て当たり前、３以下は論外、５の仕事をしろ」とくりやまさんにはよく言われました。今までは、とりあえず「３」の仕事がこなせるようにしよう、と思っていたのですが、妥協を許さず、常により高いレベルを求めるくりやまさんの姿に圧倒されると同時に、それが社会で求められるレベルなのだと感じ、自分も「５」の仕事が出来るよう、常に何事にも全力で臨もうと思いました。

　インターン中は、各自がくりやまさんに弱点や至らない点を指摘され、それぞれが自分の弱みに向き合いました。自分たちのあまりの出来なさに、悔しくて涙を流したこともありました。
　「一度指摘されたことは二度繰り返すな。」
　そう言われていたため、至らない点を指摘されたときには、反省し、考え直して「次こそは！」と、再び挑戦するのですが、また次もうまくやれない。まさに毎日が失敗の繰り返しでした。「また同じことやってるんか。やる気がないなら来なくていい」と何度も言われました。くりやまさんが自分たちのために貴重な時間を割いてくれているのに、その気持ちに応えられない、自分たちの力の無さが情けなくて、また、変わろうとするけど、なかなか変われない現状がつらくて、何度もへこたれそうになりました。

　インターン解散の危機も何度も訪れました。でも、「皆、インターンをやめないことだけをがんばっているみたいだ」と言われた時ハッとしました。そこから、なぜインターンをやっているのか、皆が自分の思いをぶつけ、これから自分たちはどうしていくべきなのか、どうしていきたいのか、真剣に話し合うなかで、皆のインターンに対する思い、自分を変えたいという思いがより強固なものになっていった気がします。
　途中であきらめるのは絶対に嫌だったし、５人で卒業することも諦めたくなかった。いろいろあったけれど、最終的に、私たち５人全員が、揃ってくりやまインターンを卒業することができたことを、本当にうれしく思っています。

　今振り返ると、インターンを通して私たちが成長できたのは、くりやまさんの、私たちのことを思う故の厳しい言葉があったからこそだと思います。インターン中はつらかったりもしたけど、あの厳しい指摘や叱咤がなければ、私たちは何も変わらないままだったと思うと、そういう環境に身を置けて、本当によかったと思っています。
　これからも多くの壁にぶつかると思いますが、このインターンで得た経験を糧として、決して諦めることなく、果敢に挑戦して、乗り越えていきたいと思います。

　本音でぶつかり合える仲間や、私たちインターン生を支えサポートしてくれたスタッフ境さん、私たちのことを思ってくださるくりやまさん、その他多くの議員さんやインターン生、地域の方々と出会えたことは私にとって、何よりの財産となりました。

　２ヶ月間、本当にどうもありがとうございました。